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​耐火被覆について

​耐火被覆とは?

「耐火被覆」とは、鉄骨造の骨組みを火災等の熱から守るために耐火性・断熱性の高い材料で鉄骨造の骨組み(梁・柱)を 被覆することを言います。火災時の熱に耐えられる程度に強化し、温度の上昇を防ぐことで、人命の保護、建築物の倒壊を防ぐ等安全確保のために極めて重要な役割があります。鉄骨造の建物は一定の耐火被覆を施すことにより耐火建築物とみなされます。

耐火構造とは?

「耐火構造」とは、建築基準法107条で定められた非損傷性、遮熱性、遮炎性に適合し、壁や床などが一定の耐火性能(通常の火災が鎮火するまでの間、建築物の倒壊、および延焼を防止するために必要な性能)を備えた構造のことを言います。建物の中にいる人が安全に避難できることと、最小限の被害に抑えることが目的に含まれています。階数や構造部分の種類で異なりますが、最長3時間の火災に耐えることができる高い性能が求められます。

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​※耐火構造規定による建築物の階数および各主要構造部の耐火時間

​耐火被覆の材料

被覆に用いる耐火材の主原料は粒状綿で、ロックウール繊維が集合した綿状のものです。断熱、吸音、耐火材と幅広い用途で使用され、安全性の高い不燃材料です。そこにセメントを配合して吹き付けて使用します。ロックウール(岩綿)はしばしばアスベスト(石綿)と間違われることがありますが、全く別のものとなっております。ロックウール(岩綿)は人工的に作られた鉱物繊維なのに対し、アスベスト(石綿)は天然に産する繊維状けい酸鉱産物となっております。現在日本においてロックウールを取り扱った人から肺がんの発生報告はなく、IARC(国際がん研究機構)ではグループ3(人に対する発がん性について分類できない)に分類されています。

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